目次
はじめに:検索すらされない時代が来ている?
「Googleで調べるのが当たり前」
…だったのは、もう少し前の話。
いま、10代~30代の多くは、「まずInstagramやX(旧Twitter)、TikTokで調べる」という習慣になっています。
つまりこうです:
“検索すらされる前に”ユーザーの目の前に現れ、欲しくさせる必要がある。
これこそがZMOT(Zero Moment of Truth)×SNS時代のリアル。
今回の記事では、SNSでどうZMOTを仕掛けるか?を具体例やデータを交えて深掘りしていきます!
1. ZMOTの再確認:ゼロの瞬間ってどこにある?
従来のZMOT:検索→比較→購入
ZMOTはもともと、「検索する瞬間に勝負が決まる」というGoogleの提唱でした。
- 例:
「日焼け止め おすすめ」→ 比較サイトを見て → 商品ページへGO
これももちろん今でも通用しますが…
SNS時代のZMOT:出会いが“検索より前”
- 例:
インスタで「かわいいパケのコスメ」が流れてきて「いいかも」→ 商品名を検索 → 購入
つまり、「あ、これいいな」と思わせる無意識の発見”こそが新しいZMOTの舞台なのです。
2. SNSとZMOTを掛け算するべき理由
① 発見型行動が加速している
Googleの調査によると、Z世代の約40%が、「レストラン探しはまずTikTokやInstagramから始める」という結果が出ています【※出典:Google VPスピーチより】。
つまり、
- 検索前にSNSで知る
- SNSの投稿が「第一印象」になる
- そこからGoogle/Youtubeへ“詳細確認”に移る
→ SNSは「ゼロの前のゼロ(Pre-ZMOT)」を担う媒体といえます。
② SNS投稿は“無意識下の認知”をつくる
SNSは広告やSEOコンテンツと違って、“ナチュラルに刺さる”設計が可能です。
- インフルエンサーの紹介
- ユーザーのUGC(口コミ)
- 1分のHowTo動画
- Before→After写真
これらは、“押し売り感ゼロ”なのに、
「なんかいいかも」「あとで調べよう」という意識を作ります=ZMOT発動準備完了。
3. SNSでZMOTを生み出す具体的戦略
① Instagram=「共感×保存」の第一印象ツール
- 投稿は世界観重視
- ハッシュタグは検索対策
- ストーリーズやリールで体験の疑似体感を提供
例:
「#40代ファッション」→ おしゃれなコーデ画像
→ 「このブランドなに?」と名前検索 → 商品購入(ZMOT!)
② TikTok=「テンション×リアル感」で興味を動かす
- 1分以下の動画で“あるある”+商品紹介が刺さる
- 音楽と編集で商品に感情をのせられる
例:
「社会人になってから肩こりが…」→ サプリ紹介
→ コメント欄に「商品名なに?」→ Googleで検索(ZMOT!)
③ X(旧Twitter)=「信頼×言及」でブランド強化
- リアルな口コミ・体験談をバズらせる
- 商品名が複数のツイートで“言及”される
これにより「サイテーション効果(ブランド名の自然露出)」が高まり、
SEOにも影響が出るという嬉しい副産物あり。
4. SNS×ZMOT成功事例:仕組みがうまく回ってる企業たち
事例①:無名の韓国コスメブランドがTikTokで世界へ
- TikTokで“使ってみた”動画を大量にシェア
- クリエイターが勝手にUGC化
- ZMOTをTikTokで起こし、Googleで名前検索 → AmazonやQoo10で爆売れ
→ 検索される前に惚れさせたのが勝因。
事例②:インテリア系スタートアップがInstagram戦略で認知→検索へ
- インスタで「一人暮らしルームツアー」画像を投稿
- インフルエンサーの部屋に自社商品を設置
- 投稿内に商品名は出さず、「どこの?」というコメント→検索に誘導
→ SNSで“探させる”ことでZMOTを能動的に作っている。
5. コンテンツ設計のキモ:SNS→検索→購入を一貫設計せよ
SNSでバズっても、その後に検索でちゃんと受け皿(ブログ・LP)がないと失速します。
だからこの設計が重要:
[SNS(リール・投稿)]
↓ 興味喚起:「かわいい!気になる!」
[検索行動(Google, YouTube)]
↓ 詳細確認:「口コミは?効果は?」
[公式サイト or Amazon等の購入ページ]
↓ CTA:「購入」「無料体験」「資料DL」など
SNSとSEOは分断するものじゃなく、1つの「ZMOT戦略」としてつなぐことが成功の秘訣。
まとめ:ZMOTは検索だけじゃない、感情と共に起きる
最後にポイントを整理!
- SNSは“ゼロの前”に人の心を動かす
- TikTok・Instagram・Xはそれぞれ違う役割を持つ
- ZMOTの仕掛けは「検索される前に“好き”を植えること」
- SNS→検索→購入という道筋をコンテンツ設計で用意する
これからは、 SNSで好きになってもらい、検索で確信を持たせる。
この「2段ロケット型ZMOT戦略」で、あなたのブランドも“選ばれる側”になれるはずです!