ポチ: 師匠、なんか最近「葉っぱビジネス」って言葉を聞いたんだけど、それってなんなの?高齢者が救われたって話も聞いて、ちょっと気になる!
師匠: あー、それはめっちゃいい話よね!葉っぱビジネスってのは、高齢者たちが木の葉っぱを使って収入を得るっていう取り組みのことよ。特に徳島県上勝町(かみかつちょう)で始まった「彩(いろどり)」ってプロジェクトが有名なの。これで、過疎化や高齢化に悩む町が一気に元気を取り戻したのよ。
ポチ: 葉っぱを売るってどういうこと?ただの葉っぱなんか誰が買うの?
師匠: いい質問ね!この葉っぱ、ただの葉っぱじゃなくて、料亭とか高級レストランで料理を彩るために使われるのよ。日本料理とかで、料理の横に添えられてるモミジの葉とか、ツバキの葉とか、見たことない?
ポチ: あー、あれか!でも、そんなの高齢者が作れるの?
師匠: 作るっていうより、自然に育ってる葉っぱを丁寧に選んで出荷するのよ。上勝町は山に囲まれた自然豊かな場所だから、そういう綺麗な葉っぱがいっぱいあるの。で、高齢者たちがその葉っぱを採って、汚れを取ったり形を揃えたりして出荷するの。
ポチ: へぇー、それで本当にお金になるの?
師匠: なるのよ!例えば、モミジの葉っぱ一枚が何十円とかで売れるの。それが何百枚、何千枚ってなったら、かなりの収入になるでしょ?実際、上勝町の高齢者の中には、年間で数百万円稼ぐ人もいるのよ!
ポチ: すごい!でも、なんでこんなビジネスがうまくいったの?
1.葉っぱビジネスが成功した理由
師匠: ポチ、それはね、いくつかポイントがあるわ。
1. 高齢者でもできる仕事だったこと
この仕事、特別な体力とか技術はいらないの。葉っぱを選ぶのも、丁寧さとか気配りが求められるから、高齢者に向いてたのよ。
2. ITの活用
実は、上勝町の「彩」では、かなり早くからパソコンを使って注文を管理してたの。高齢者たちがパソコンで注文を確認して、どんな葉っぱがどれだけ必要かすぐに分かる仕組みを作ったのよ。
3. マーケットのニーズを見つけたこと
日本料理の業界では、見た目も大事だから、季節感を出す葉っぱや花が必要だったの。でも、それを安定して供給できる場所がなかったのよ。そこに上勝町が目をつけたのね。
4. コミュニティの力
このビジネスは、一人じゃなくて、町全体で協力して進めたのがポイントね。だから、みんなで頑張って稼ごうっていう気持ちが生まれたの。
ポチ: なるほど~、高齢者が得意なことを活かして、ITとかニーズを上手く組み合わせたんだね。でも、葉っぱを売るだけでそんなに稼げるっていうのは意外だな。
師匠: そうよね。でも、それが地域活性化の成功例になって、他の町や村も参考にしてるくらいよ。今では「葉っぱビジネス」って言えば、地方創生の代名詞みたいなもんよ。
まとめ~師匠の一言~
師匠: 今日は「葉っぱビジネス」について話したけど、ポイントは次の3つよ!
1. 高齢者でもできる、シンプルで身近な仕事を見つけたこと
特別なスキルがなくても、地域資源を活かして収入を得られる仕組みを作ったのが大きなポイントね。
2. ITを活用して効率化したこと
高齢者でも簡単に使える仕組みを導入したことで、仕事がスムーズになったのよ。
3. コミュニティ全体で取り組んだこと
個人じゃなくて、みんなで協力することで町全体の活気が生まれたの。
ポチ: うん、すごくよくわかった!僕も地元で何か役立つことを探してみようかな。
師匠: いい心がけね!ポチもいつか、「犬のしっぽビジネス」とか始めちゃうかも?(笑)