ポチ: 師匠~、最近「イノベーションが大事!」って言葉よく聞くけど、そもそもイノベーションって何?なんか難しそうなんだけど。
師匠: おっ、ポチ、いい質問ね!イノベーションっていうのは、簡単に言えば「新しい価値を生み出すこと」よ。これを世の中で有名にしたのが、経済学者のシュンペーターって人なの。
ポチ: シュンペーター?誰それ?
師匠: オーストリア出身の経済学者で、経済発展における「イノベーションの力」を説いた人よ。彼の理論は「経済の成長とか変化って、イノベーションのおかげで起きるんだ!」っていう話。つまり、新しいアイデアや技術が経済を動かしてるってことね。
ポチ: へぇ~!でもイノベーションって、具体的にはどんなものを指すの?
1.シュンペーターのイノベーションの「5つの種類」
師匠: シュンペーターは、イノベーションを5つのタイプに分けたの。これが分かれば「イノベーションってこういうことか!」って納得できると思うわ。1つずつ説明してあげるね。
1. 新しい商品やサービスの開発
• 例: スマートフォンって分かりやすい例よね。昔はただの携帯電話だったのが、写真も撮れるし音楽も聴けるし、地図にもなるなんて新しい価値を生み出したじゃない?
• ポチ: 確かに、スマホってめっちゃ便利だよね!
2. 新しい生産方法の導入
• 例: トヨタが作った「カイゼン」って知ってる?工場での効率的な生産システムで、品質を上げつつコストを下げた方法ね。
• ポチ: そういうのもイノベーションになるんだ!
3. 新しい市場の開拓
• 例: 日本のアニメが世界で人気になったのもそうね。昔は国内向けだったのに、今や世界中の人が日本のアニメを楽しんでるでしょ?
• ポチ: あ~「鬼滅の刃」とか「ワンピース」のことか!
4. 新しい供給源の発見
• 例: リサイクル素材を使ったアパレルブランドが増えたのがこれ。環境に優しい新しい供給源を発見したのよ。
• ポチ: なるほど、古いペットボトルから洋服を作るとかだね。
5. 新しい組織形態の導入
• 例: ウーバーやAirbnbみたいに、プラットフォームを使った新しいビジネスモデルがこれ。物を持ってなくてもサービスを提供できる仕組みを作ったのがすごいのよ。
• ポチ: 車とかホテルを持ってなくてもビジネスができるのがポイントだね!
ポチ: なるほど、イノベーションって色んな形があるんだね。でも、なんでシュンペーターはイノベーションがそんなに大事だって言ったの?
2.イノベーションのカギは「創造的破壊」
師匠: そこがシュンペーターの面白いところ!彼は「創造的破壊」って言葉を使ったの。新しいものが生まれると、古いものが壊れる。これが経済の進化につながるって考えたのよ。
• 例: 昔、写真を撮るのにフィルムカメラが主流だったけど、デジタルカメラが登場してフィルムカメラはほとんどなくなったでしょ?でも、そのおかげでスマホカメラとか、もっと便利な技術が生まれたわけ。
ポチ: 確かに、進化するには古いものを壊さなきゃいけないってことか~。でもそれって結構怖くない?
師匠: そうね。でも怖いからって現状維持ばかりしてたら、世の中の変化についていけなくなる。だから企業も個人も、常に新しいことに挑戦しなきゃいけないのよ。
3.日本企業とシュンペーター
ポチ: 日本企業もシュンペーターの理論を意識してるの?
師匠: もちろん!例えば、ソニーはウォークマンやプレイステーションで「新しい商品」を作ったし、トヨタのハイブリッド車も「新しい生産方法」のいい例ね。ただ、日本企業は「失敗を恐れて挑戦しない」って言われることも多いの。
ポチ: じゃあ、シュンペーター的にはもっと挑戦していけって感じなんだね。
師匠: その通り!特に今みたいに技術がどんどん進化してる時代には、挑戦する人や企業が勝つ時代よ。
要点まとめ(師匠のおさらい)
師匠: 今日のポイントを簡単にまとめるね!
1. イノベーションとは?
新しい価値を生み出すことで、経済や社会を変える力があるの。シュンペーターがこれを理論化したわ。
2. イノベーションの5つの種類
• 新しい商品やサービスの開発
• 新しい生産方法の導入
• 新しい市場の開拓
• 新しい供給源の発見
• 新しい組織形態の導入
3. 創造的破壊とは?
新しいものを作るには、古いものを壊さなきゃいけない。これが経済の進化のカギよ。
ポチ: わかった!イノベーションってただの「すごいアイデア」じゃなくて、実際に社会や経済を動かす力なんだね!
師匠: そういうこと!ポチも自分の料理とかゴルフの練習で「イノベーション」起こしちゃいなさいよ!
ポチ: やってみるよ!師匠、今日もありがとう~!