ポチ: 師匠、ブランドって一体何?有名なブランドだけがブランドなの?
師匠: ポチ、ブランドっていうのは商品やサービスを他と区別するためのものなのよ。有名なブランドだけがブランドじゃないの。例えば、ラーメンに「チャーシューメン」って名前をつけるだけでも、すでにそれはブランドになってるの。要するに、ブランドとは「商品の違い」を示すものなの。
ポチ: へぇー、そうなんだ。じゃあ、どんな種類のブランドがあるの?
師匠: ブランドにはいろんな種類があるわ。まず、大手メーカーが作って全国で展開している「ナショナル・ブランド」があるの。例えば、グリコの「ポッキー」とか日清の「カップヌードル」ね。
ポチ: なるほど。それに対して、流通業者が作るブランドもあるってこと?
師匠: そうよ。それが「プライベート・ブランド」。例えば、イオンの「トップバリュ」とか、セブン&アイの「セブンプレミアム」なんかがそうね。これらは流通業者が自社ブランドとして商品を開発しているの。
ポチ: 他にもブランドの種類ってあるの?
師匠: もちろん。「デザイナーズ・ブランド」っていうのもあるわ。これは有名なデザイナーがデザインするブランドのことよ。例えば、「コムデギャルソン」とか「ヨージヤマモト」がそうね。
ポチ: ふむふむ。それから?
師匠: あとは、「ノーブランド」もあるわね。これは量販店なんかがブランド名をつけずに一般的な名前で販売する製品のことよ。例えば、普通のスーパーで売ってるプライベートラベル商品なんかがそうね。
ポチ: なるほど、ブランドにもいろいろあるんだね。でも、どうやってブランドを戦略的に使うの?
師匠: いい質問ね、ポチ。ブランド戦略にはいくつかの階層があるの。例えば、「コーポレートブランド」は企業全体を代表するブランドで、「Google」とか「BMW」がそれに当たるわ。
ポチ: それって企業の名前自体がブランドってこと?
師匠: そういうことね。そして、「事業ブランド」は特定の事業や製品ラインを代表するブランドのこと。例えば、「UNIQLO」や「GU」なんかがそうよ。
ポチ: 他には?
師匠: 「ファミリーブランド」っていうのもあるわ。これは一連の関連製品をまとめてブランド化したもの。例えば、「植物物語」や「キレイキレイ」がそうね。
ポチ: ふむふむ、いろいろあるんだね。他には?
師匠: 「製品群ブランド」とか「製品ブランド」もあるわね。製品群ブランドは複数の製品を一つのブランドとしてまとめたもので、例えば「サッポロ一番」や「カップヌードル」がそうね。製品ブランドは特定の製品を代表するブランドで、サントリーウイスキーの「ローヤル」とか、ニッカウヰスキーの「シングルモルト余市・宮城峡」なんかがそれに当たるわ。
ポチ: それぞれのブランドをどうやって使い分けるの?
師匠: それぞれのブランド戦略には目的があるの。例えば、「個別の製品ブランドで行く」場合、サントリーの「ローヤル」やニッカの「シングルモルト余市」がそうね。逆に、「一つのファミリーブランドで行く」場合、ペヤングのソースやきそばがその例ね。
ポチ: 一つのファミリーブランドでいくつかの製品を売るってこと?
師匠: そういうこと。そして、いくつかの異なるファミリーブランドで行く戦略もあるわ。例えば、「花王」が「キュレル」や「ビオレ」などを使っているわね。
ポチ: なるほど、企業ブランドと組み合わせることもできるんだね。
師匠: そうよ。「 Apple Store」や「Apple Watch」なんかがその例ね。こうしてブランド戦略がうまく行くと「ブランド・ロイヤルティー」が生まれるの。他のブランドじゃなくて、そのブランドを買い続けるお客さんができるってわけ。
ポチ: 師匠、すごい!ブランドってただの名前じゃなくて、こんなに奥が深いんだね!
師匠: そうよ、ポチ。これがブランド戦略の基本ね。これからも勉強して、どんどん知識を深めていきましょう!