ポチ: 師匠、今日は何を教えてくれるの?
師匠: 今日はね、ポチ。「商売は押したり引いたりがポイント」って話をするわよ。これもマーケティングの基本中の基本よ。
ポチ: 押したり引いたりってどういうこと?
師匠: いい質問ね。簡単に言うと、「プッシュ戦略」と「プル戦略」のことを指しているの。まずは「プッシュ戦略」から説明するわね。
ポチ: プッシュ戦略って何?
師匠: プッシュ戦略は、メーカーが自分の商品を積極的に販売網に押し出して、プロモーションすることよ。例えば、パナソニックは全国にある「あなただけの町の電器やさん」を使って、販売員が直接お客さんに商品の良さを説明して売り込むの。
ポチ: ふーん、直接的に売るってことだね。
師匠: そうなの。実際にお店に行って説明を受けると、お客さんも安心して買えるわよね。それに対して「プル戦略」は、消費者が自分から欲しいと思って引き寄せられるような戦略なの。
ポチ: それってどういうふうにするの?
師匠: 例えば、ソニーのように広告宣伝やイベントを通じて、消費者の購買意欲を引き出すの。ソニーは日本企業の中でもトップクラスの広告宣伝費を使っているのよ。テレビCMやインターネット広告をたくさん見かけるでしょ?
ポチ: そうだね、ソニーの広告はよく見るよ。
師匠: それがプル戦略の一例よ。消費者が「この商品欲しい!」って思うように仕向けるの。これもすごく大事なことなのよ。
ポチ: なるほど、押して売るのと引いて売るのをうまく使い分けるんだね。
師匠: その通り!同じ商品でも、売り方は一つじゃないの。状況やターゲットによって、プッシュ戦略とプル戦略を組み合わせて使うことが重要なのよ。
ポチ: 僕たちのデザイン事務所でも、どっちの戦略も使えるかな?
師匠: もちろんよ、ポチ。例えば、新しいデザインサービスを紹介するとき、直接クライアントに提案するのはプッシュ戦略よ。そして、SNSやウェブサイトで魅力的なデザイン事例を発信して、お客さんの興味を引くのがプル戦略なの。
ポチ: わかった!じゃあ、もっと具体的にどうやって使い分けるか教えてほしいな。
師匠: そうね、例えば新しいプロジェクトを立ち上げるとき、まずはプッシュ戦略で既存のクライアントに直接提案してみる。そして、同時にSNSでそのプロジェクトの魅力を発信して、多くの人に知ってもらうの。この二つの戦略をうまく組み合わせることで、より多くの人にアプローチできるわ。
ポチ: なるほど、どっちも大事なんだね。これからは押したり引いたりをうまく使って、デザイン事務所の経営をもっと良くしていくよ!
師匠: その意気よ、ポチ!マーケティングは常に変化しているから、状況に応じて柔軟に対応することが大切なの。